ABOUT
東方Projectのレーシングゲームがついに登場。
美しき秘境・幻想郷を舞台に、縦横無尽に駆け回れ!
ボードとライダーを切り替えるかつてないタッグシステム。
豊富なスペルカードや、必殺のラストワードを駆使し、ライバルを蹴落とせ!
爽快感あふれる飛翔レースが、あなたを待って──いない! 早く追え!
SYSTEM
タッグシステム
ボード役 / ライダー役はいつでもスイッチが可能。
レース時の性能はボード役のモノに変化するほか、
それぞれがスペルカードをストックできる。
スペルカード
リングを通過するとスペルカードゲージが増加。
ゲージ量によってLVが変わったり、金色のLWゲージを貯めると
各キャラ一度だけ必殺のラストワードを放つことができる。
オンライン対戦
ランダムマッチングシステムによる
オンライン対戦を完備。
レーティング・ランキングなどの戦績付き。
STORY
人間の里郊外、魔法の森の入り口。
初夏のじりじりとした日差しが、香霖堂の前に敷設されたアスファルトを焦がす。
……アスファルト?
霖之助 「お、おいおい。一体なんだ、こりゃあ」
魔理沙 「なにって、サーキットだ。よくできてるだろ?」
からからと乾いた笑いを浮かべる魔法使いの少女、霧雨魔理沙と困惑した表情を
浮かべる森近霖之助との間に、血相を変えて一人の巫女が駆け込んでくる。
霊夢 「ああ、いた! 二人共……って、何よ、これ!?」
魔理沙 「なにって、」
見れば、霊夢の服は至る所が泥と葉っぱの切れ端にまみれ、
小枝で引っかいたような無数の小さな傷が付いていた。
魔理沙 「一体どうしたんだ?」
霊夢 「どうもこうもないわよ。あんた、空は飛べる?」
おかしなことを言うもんだ、と魔理沙はいつもの箒に跨り、手にぐっと力を入れる。
彼女の身体はたちまち宙に浮いた。
が、その時、変な感覚が彼女を襲う。どっしりとした重たい空気が、
頭から背中を経由して足の先へと抜ける。
魔理沙 「うっ、頭がくらくらする……」
霊夢 「そう、それよ。霊力……あんたの場合は、魔力かしら。
それが、まるで底を突いてるみたい」
なるほど、それで森の中を突っ切ってきたのか。
魔理沙が納得したと同時に、乱雑にモノの散らばった土蔵の脇から、
真っ黒い影が飛び出した。二人はその影から、強い霊気を感じた。
二人から奪ったであろう、溢れんばかりの力の源を。
魔理沙 「コースに逃げた!」
霊夢 「追うわよ」
そう言って、霊夢は魔理沙の背中に飛び乗る。
魔理沙 「……あの、霊夢さん?」
霊夢 「細かいことは後! 二人の霊力を融合させるようにイメージして。
少ない力を補い合うのよ」
魔理沙 「せ、せめて靴をだな……」
猛スピードでかっ飛んでいく二人を見送った後、霖之助は一体どうしたものかと
目前に広がるサーキットを眺め、かぶりを振った。
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日の出と共に満ち満ちていく力に、彼女は満足していた。
今までに手にしたことのない霊気。世界の全てをその手に収められそうな自信の源。
『アイツ』の言っていたことは、本当だったようだ。
しかし、彼女は知っていた。
彼女はまるで最初からそうであったかのように、自分の強さを知っていた。